【映画】クリムゾンピーク
クリムゾンピーク
・あらすじ
20世紀初頭のニューヨーク。少女イーディスは実業家の父・カーターと二人で暮らしていた。イーディスには死者の魂と通じ合う力があり、幼い頃に亡くなった母の存在をいつも感じている。ある夜ベッドルームで、イーディスは母の幽霊から「クリムゾン・ピークに気をつけなさい。」と警告を受ける。時は経ち、大人になったイーディスは、周りの同じ年頃の娘達がファッションや男性との付き合いに関心を持つ中、小説の執筆に夢中になっている。そんなイーディスのそばに居ようとするのは、社交界では異端児扱いされている、幼馴染で医者のアラン・マクマイケルであった。
ある日、カーターの会社に準男爵の称号を持つトーマス・シャープという男が現れる。彼は自身の発明した粘土掘削機への投資を求めて現れたという。カーターはトーマスに不信感を抱くが、イーディスは物腰柔らかく、自身の小説を褒める彼に次第に魅かれていく。トーマスが帰国する日、イーディスはいても立ってもいられずに、帰国の途に就こうとする彼のもとへ向かう。追ってきた彼女にトーマスは愛を誓う。だが同じ日、カーターがクラブのバスルームで何者かに、洗面台に頭を打ちつけられて殺害されてしまう。イーディスらと遺体を見たアランは、独自に真相を調査し始める。
父を失った悲しみに沈むイーディスは、トーマスと結婚して遠く離れた彼の屋敷で暮らすことを選ぶ。屋敷ではミステリアスな雰囲気のトーマスの姉、ルシールとも同居することになる。やがて、少しずつ新しい生活に慣れるにつれ、悪夢のような幻影や恐ろしい深紅の亡霊達が、イーディスの前に姿を現すようになっていく・・・。
・個人的な評価
また見たい: ★★★☆☆
続編あったら見たい: ★★★☆☆
アクション: ★★★★☆
ホラー: ★★☆☆☆
映像美: ★★★★★
総合評価: ★★★☆☆
・感想
あのギレルモ・デル・トロ監督の…というより安易にトム・ヒドルストンが出てるゴシックホラーということで見に行きました。上映館がめっちゃ少なくて公開前からTwitterで何かと話題になってましたね。
いやあ
なんというか
色んな意味でトム・ヒドルストンの魅力を引きだしている映画でした。
いかにも悪役っぽいポスター
最初ね、こんなナリをしているので、彼が冥界とか霊界のすっげえやつでヒロイン食っちまうのかなあって思ってたんですけど、そうじゃなかった。むしろヒロインがちょうかっこよくて最終的にイーディス(ミア・ワシコウスカ)さんトーマス(トム・ヒドルストン)を抱いて!ってなったもん。
この人(イーディスさん)めっちゃ強い。
この人(ルシール/ジェシカ・チャスティンさん)に至ってはもう・・・おう・・・
見ていて貞子3Dの石原さとみを思い出したのは私だけじゃないはず。
貞子3D評価悪いですけど、ホラーアクション映画としてみれば傑作だと個人的には思います。
トムヒの役柄としての魅力って「守ってあげなきゃ」ってなるところだと思うんですよね。萩尾望都とか竹宮恵子とかそういう世界の耽美な青年像。若者特有の傷つきやすい、でも情熱は持ってる儚い青年。
それプラスめっちゃ強い女性たちによるバイオレンスショー
つまりはそういう映画でした。
(自分で書いててよくわからなくなってきた)
ホラー映画を求めていくとちょっと違うかなあと思います。
あんまホラー活躍してないし
あ、いうまでもなく映像はめっちゃ素晴らしかったです。
あの巨大な屋敷がCGではなくセットとかすごいなあ、の一言。
この映画で唯一なんでだよ!って思ったのが入場者プレゼントのトムヒのスーツ姿のミニクリアファイル
公式グッズなんだから時代考証ちゃんとしようよ!
こんなシーン一瞬足りとも映画になかったよ!
【映画】ベルベット・ゴールドマイン(改版)
・あらすじ
ニューヨークの新聞記者アーサーは、かつてロンドンを席巻した伝説のロック歌手 ブライアン・スレイドについての調査を始める。ブライアンは狂言暗殺をし、それ以来ファンからも失望され行方不明になっていた。実はアーサーは若い頃ブライアンの熱狂的なファンであり、彼は70年代のロンドンを回想する。
それはロック青年から、マックスウェル・デイモンという架空の人物を演じグラムロックの頂点まで上り詰めたブライアンの歴史であり、彼と共に愛憎の日々を過ごした“ワイルド・ラッツ”の元ボーカリスト カート・ワイルド、そしてアーサー自身の人生の記憶でもあった。
・個人的な評価
また見たい: ★★★★★
続編あったら見たい: ★★★★★
アクション: -
ドラマ: ★★★★☆
映像美: ★★★★★
総合評価: ★★★★★
・感想(2016/2/15)
もう一度ちゃんと見たらすごく面白かった。
思わずBlu-ray買いました。amazon primeで見れるのに。
1970年代にロンドンで一瞬だけ流行ったグラム・ロックを取り上げた珍しい(けど有名すぎる)作品。
なんかこの作品に合わせたポップなロゴが懐かしい
登場人物
主な登場人物は三人
ジョナサン・リースマイヤー演じるブライアン・スレイド
ユアン・マクレガー演じるカート・ワイルド
そして語り手であるクリスチャン・ベール演じるアーサー・スチュアート
まず前提としてみんなゲイ(バイ)
でもゲイであることの苦悩や孤独を描いた作品ではないです。
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ - Wikipediaのような歌手の人生を描いた作品でもありません。グラムロックもテーマであることには間違いありませんが、メインではありません。
あくまでも主題は「なぜ人気の絶頂を極めたブライアン・スレイドは狂言暗殺を企てたのか」そして「あの人はいま」です。個人的には青春映画に分類するものなのかなあとも思ってます。
自分の黒歴史をめぐる可哀想なアーサーくんの物語
いきなり舞台がオスカー・ワイルドの伝記調から始まるので混乱しますが、主に「1984年のニューヨークの新聞記者のアーサー」が当時の関係者に取材をする「1974年の回想」とで構成されています。
すごい楽しそうな1973年のアーサー
今にも死にそうな顔をしている1984年のアーサー
こんな顔をしているのも、実はイギリス生まれのアーサーにとって今はもう死んだグラム・ロックは青春の1ページなんですね。特にブライアン・スレイドは追っかけも追っかけ、コスプレまでしてたくらいの大ファン。そんないわゆる黒歴史を今更取材だなんて正直気が進まないのもわかります。
でもまあ仕事なんでいろんな人に聞いて回ります。
ブライアン・スレイドの元マネージャーやらブライアン・スレイドの元嫁やら。
夫を男に取られた可哀想な嫁の物語でもある
そこで明らかになるのがカート・ワイルドの存在
彼は才能はあるものの歌手として行き詰まっていたブライアンにエンターテイメントを見せたのです。
エンターテイメント…?
ちなみにもろ真正面の姿もあり、さすがにモザイクかかっています
北米版では無修正だとかなんとか
この数年後にスターウォーズとったんだから役者ってすごい…
髪を切り、イギリスで成功を収めたブライアンはアメリカへ飛び、カートをプロデューサーとして迎えさらなる活躍を遂げます。
ちなみにこの時点でカートとブライアンはもうラブラブです。すごくラブラブ。事後とか普通にある。嫁ほっといて旅行とかでかけちゃう。そりゃ嫁も切れるわ。
左、嫁さん(マンディ・スレイド/トニ・コレット)若いころめっちゃきれい
右はブライアンの事務所で働くシャノン(エミリー・ウーフ)後のキーパーソンの一人でもあります。
二人の別れとグラム・ロックの死
まあそんなこんなでラブラブだったブライアンとカートですが、いわゆる音楽性の違いで二人の関係にも破綻が生まれます。
ここらへん明確に描かれていないですが、自由に自分の好きな音楽を貫こうとするカートと、スターとして周囲の期待に応え続けようとするブライアンとで溝ができたのかなあと思います。
なんやかんやで二人はあっけなく別れ、ブライアンはそのまま成功への道をひた走り続けます。
ちなみにこの間、アーサーはイギリスの自室でブライアンとワイルドのキス写真で抜いたりしてそれが親バレしてぶん殴られたりしています。わりとギャグ。
そして起こるブライアン・スレイド暗殺事件(未遂)。
ブライアンはコンサート中に拳銃で撃たれ倒れますが、すぐに事件はブライアンの狂言だということが発覚。
落ちぶれたブライアンは表舞台から消え、グラム・ロックもあっというまに衰退します。
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ユアン・マクレガーとクリスチャン・ベールつながりで見たのですが、グラム・ロックのロの字も知らない私には正直ちょっとよくわからなかったです。ただ映像美や俳優は素人でもわかるくらい素晴らしかった。イギリス映画らしい退廃的な空気がとてもよかったです。
なんかトレインスポッティングといい、こういう「退廃的で」「破滅的」な「若者」のイギリス映画ってなんでここまで惹きつけられるんですかね。
詳しい内容や背景はちゃんと知ってる人の記事で。
【映画】最近見たものリスト
・個人的な評価
また見たい: ★★★★☆
続編あったら見たい: ★★★★★(色々と物議をかもしましたが)
アクション: ★★★★★
ドラマ: ★★★★☆
総合評価: ★★★★☆
幼女最高
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・個人的な評価
また見たい: ★★★☆☆
続編あったら見たい: ★★★★★
アクション: ★★★☆☆
ドラマ: ★★★☆☆
総合評価: ★★★★☆
ハンドくんがミギーにしか見えなくて困りました
ハンドくん
ミギー…あっ今見ると全然似てないやごめんハンドくん!
それはともかく面白かったです。
アメリカらしく悪い奴が悪い!っていうのが分かりやすくて何も考えずに見れました。
え、オチそれ???って感じでしたが(ファミリー的に)大団円だったので満足
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・個人的な評価
また見たい: ★★★★☆
続編あったら見たい: ★★★★★
アクション: ー
ドラマ: ★★★★☆
総合評価: ★★★★☆
ユアンが真面目にゲイにしか見えなくて困りました
実話を元に~って話なんですが、主人公(ジム・キャリー)の脱獄の機転を描くというよりは二人のドラマに主軸が寄ってた気がします。脱獄部分は割と省略されてた
フィリップ・モリス(ユアン・マクレガー)がまさにダメ男に振り回されるダメ女って感じがしてとてもよかったです。
ダメな人はダメなんでしょうが、個人的にはとてもおもしろい映画でした。
【映画】パディントン
・個人的な評価
また見たい: ★★★★★
続編あったら見たい: ★★★★★(続編決定したらしいです)
アクション: ★★★☆☆
ドラマ: ★★★★★
総合評価: ★★★★★
めちゃくちゃおもしろかったです。
原作自体がよく知られていますし、展開も目新しいものではないのですが、お約束をきちんとこなすと本当に面白い映画になるんだな、という感想。
ミッション・インポッシブルのパロディシーンとかもう最高です。
このシーンもありましたよ!
笑いどころも多くて劇場にいたお子さんも飽きずに笑ってみてましたし、デートムービー、家族連れ、友達、オールマイティーに勧められる映画です。
もちろんベン・ウィショーの声も最高にハマってました。
いやあ本当に純粋に面白かったなあ
【映画】ダークナイト、ダークナイト・ライジング(ネタバレ)
ダークナイト
・あらすじ
ゴッサム・シティにバットマンが現れて9ヶ月。口の裂けた顔にピエロのようなメイクを施したジョーカーと名乗る正体不明の犯罪者が現れた。神出鬼没のその男は、白昼堂々とマフィア傘下の銀行で強盗をやってのけると姿をくらました。
一方、バットマンことブルース・ウェインは、ゴッサム市警のジム・ゴードン、「光の騎士」とあだ名される新任の地方検事ハービー・デントと協力し、放射線で印をつけた紙幣を用いてマフィアの資金洗浄を一斉に摘発するという大胆な手段にうってでる。内通者の存在により失敗も危ぶまれたが三人の尽力で最終的に作戦は成功し、RICO法に則りボス以外のほとんどのマフィアが投獄された。
ハービーの正義の信念が本物であると感じたブルースは、自分と違って素顔を晒し法に則って堂々と悪と戦う彼こそがゴッサムの求める真のヒーローであると考え、バットマンを引退しようと考え始める。幼馴染であるレイチェル・ドーズに未だ想いを寄せ、自分がバットマンでなくなる日こそ彼女と結ばれる時であると信じていたが、当のレイチェルの気持ちはブルースと現恋人であるハービーとの間で揺れ動いていた。
追い詰められたマフィア達はジョーカーの「マフィアの全資産の半分を報酬としてバットマンを殺す」という提案をついに受け入れる。ジョーカーは「心から人間を自分の様にする」為劇場型犯罪等予想のできない残酷な奇策で愉快犯としてふるまい、バットマンを笑い飛ばす。
・個人的な評価
また見たい: ★★★★☆
続編あったら見たい: ★★★★★(続編あるけど)
アクション: ★★★☆☆
ドラマ: ★★★★★
JOKER怖い: ★★★★★★★★
総合評価: ★★★★★
・総評:
JOKER怖い超怖い
なんていうか思想も目的もない愉快犯ってホント手に負えないなと…
JOKERの演技がすごすぎて坊っちゃん無理だよ!そこまで坊っちゃんがすることないよ!もう仮面脱いでおとなしくニューヨークにでも移住しろよ!って思うレベルでした。ロキとJOKER戦ったら多分物理的にはなんの力もないJOKERが勝つよ。
明確な意思のない悪意が一番怖いです。
JOKERが運営しているという設定のサイトまである
まごうこと無き傑作ですが、見る人を選ぶ映画だと思います。
個人的にはミストの次くらいに見ててふええ・・・・ってなる映画(特にハービーとレイチェル)
いや、ほんとうに面白かったけどね!
日曜の夜に見るのだけはやめたほうがいい映画No.1ミスト
Wikiを読んで知ったのですが、JOKERを演じたヒース・レジャーの一時期は遺作だったんですね。真に迫った演技が素晴らしかった。ていうか本気で怖かったわ。
死後、彼はこの作品でアカデミー賞助演男優賞を獲得しています。
ブロークバック・マウンテンも素晴らしい映画だったので、残念です。
※こちらも名作ですが、同性愛を主題にしているので苦手な方はご注意ください。
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ダークナイト・ライジング
あらすじ
ゴッサムシティの命運を賭けたジョーカーとの死闘から8年の歳月が流れた。バットマンがハービー・デントの罪を被ることによって守られた希望はその後も保たれ続け、ゴッサムは組織犯罪へのより強い権限や精神異常を理由に罪の軽減の許さない、ハービー・デントの死をきっかけに新たに制定された「デント法」の下、組織犯罪の一掃された街へと生まれ変わり、貧困や根本的な腐敗に目を背けつつも、仮初めの平和を享受していた。
しかし、8年前に愛する我が子達をトゥーフェイスとして暴走するハービーから守ってもらっていたジム・ゴードンは、バットマン自身の望みとはいえ、ハービーの真実から目を背いて彼を偽りの英雄扱いし、逆にバットマンを悪人扱いし続ける事に苦痛を感じていた。ゴッサム市警の若き警察官である青年ジョン・ブレイクにとって、過去に命を救ってくれたバットマンはヒーローであり、またブルース・ウェインがバットマンの正体である事を本能的に見抜いており、世間がどんなに彼を非難しようと信じ続けていた。
一方、心身共に傷ついていたブルースは、バットマンとしての活動を実質的に引退し、エネルギー開発に携わりながら屋敷に引きこもる隠遁生活を送っていた。8年前のあの夜以来、バットマンの姿を目にした者は誰一人としていなかった。そんな中、ウェイン邸でチャリティパーティーが開かれた夜、ブルースは謎の女によって、母親の形見であるネックレスについた自身の指紋を盗み出されてしまう。調査の結果突き止められた犯人の名はセリーナ・カイル。その背後には自らと同じく、かつては「影の同盟」に所属しラーズ・アル・グールからの教えを受けるも破門され、ブルースにとっては兄弟子に当たる傭兵・ベインの暗躍が浮かび上がってきた。
・個人的な評価
また見たい: ★★★☆☆
続編あったら見たい: ★★★★★
アクション: ★★★★☆
ドラマ: ★★★★☆
総合評価: ★★★★☆
・総評:
坊っちゃんよかったねえ!
いきなり坊っちゃんが引きこもってた時にはどうかと思ったけど、どうにか立ち直ってくれたのでよかったです。
肝心の内容ですが、「ライジング」と銘打つだけあって、ダークナイトの復活の話です。
前作、前々作に比べすっかり「普通のアメリカ都市」っぽくなったゴッサム・シティですが、いろいろあって最終的に街が閉鎖され、無法地帯と化します。
ココらへん見ててちょっと未満都市を思い出しました
円盤化されないかなあ。今じゃビデオすらレンタルありません
噂に寄ると未成年の出演者の喫煙や退社した人の肖像権が問題らしいけど、真偽は不明
実はその裏にはバットマン・ビギンズで出た「影の組織」が関わっていたんですね。
「街を浄化」しようとする影の組織と前作で色々なトラウマを負ってマスクを脱いでしあった坊っちゃん。
最終的にはもちろんバットマンに戻るんですが、その過程がまた作りこまれてて面白かったです。映像も実に美しい。
バットマン・ビギンズ、ダークナイトを見ないと話がわからないと思うので、ぜひ三部作続けて見てください。
もうすぐスーパーマンVSバットマンが放映されますが、俳優も撮影スタッフも違うし(マン・オブ・スティールのスタッフ)この三部作でバットマンシリーズは綺麗にENDマークついたかなと思います。
あとキャット・ウーマン(アン・ハサウェイ)さんかっこよすぎ
キャット・ウーマンさんにはぜひ坊っちゃんを幸せにしてほしいです。
(総評終わり)
【映画】バットマン・ビギンズ(ネタバレ)
今更だけどバットマン・ビギンズ(2005年公開)見ました。
言わずと知れたバットマンシリーズのリブート(再始動)シリーズの第一作目。
順番としては
バットマン・ビギンズ(2005年公開)
→ダークナイト(2008年公開)
→ダークナイト・ライジング(2012年公開)
マーベル系はある程度把握しているのですが、DCは予備知識ゼロでした。
正直ロゴとちょっと前にバットガールって流行ったなあくらいしか知らなかったです。
超面白かった。
・ストーリー(wikiより)
長引く不況による貧困、凶悪犯罪の横行、司法の腐敗に喘ぐ大都市ゴッサム・シティ。大企業ウェイン産業社長の御曹司ブルース・ウェインは、ある夜、観劇の帰り道に強盗によって両親を殺害されてしまう。十数年後、成長し、復讐を遂げようと決意した彼が目撃したのは、裁判を終えた犯人が別の人間によって殺される現場だった。黒幕であるマフィアのボス、カーマイン・ファルコーニの元へ向かったブルースは、汚職と腐敗の蔓延したこの街では正義や個人の力など何の意味も持たないことを示された上で一蹴され、自らの無力さを痛感する。
行き場を失った復讐心、両親の死への罪悪感、犯罪者の心理の探求、腐敗しきった街で犯罪と戦う方法……様々な葛藤を胸に秘めながら、世界中を巡る旅に出た彼は、放浪の果てにたどり着いたヒマラヤの奥地で、ヘンリー・デュカードと名乗る男と出会う。悪と戦う力を手に入れるには超然的な存在になる必要があると説く彼に導かれ、ブルースは謎の人物ラーズ・アル・グールと彼の率いる"影の同盟"という組織に接触する。
"影の同盟"の下で修行を積み、強靭な精神と意志を身につけ、戦闘技術に磨きをかけたブルースは、考えの相違から同盟と決裂すると、マフィアたちの巣窟となったゴッサム・シティへと舞い戻る。今や彼らと戦う術と強い覚悟を得たブルースは、幼き日に枯れ井戸の底でコウモリに恐怖した体験をもとに、自らが犯罪者たちを震え上がらせる恐怖のシンボルとなることを決意する。執事アルフレッドの献身、ウェイン社応用科学部ルーシャス・フォックスの技術的支援、街の唯一の良心ゴードン巡査部長との結束、そしてブルースとしても幼馴染であり思い人でもあるレイチェル・ドーズ検事の協力を受けながら、バットマンとしての闘いを開始する彼だったが、それはさらに過酷な現実の始まりでもあった。
・予告編
・個人的な評価
また見たい: ★★★★☆
続編あったら見たい: ★★★★★(続編あるけど)
アクション: ★★★★☆
ドラマ: ★★★★★
坊っちゃんかわいい: ★★★★★
・感想
面白かった。
細かい解説とか裏設定はこのブログが見やすいと思います。
まず本作の主人公ことブルース坊っちゃん(クリスチャン・ベール)が超かっこいい&不憫&幸せになってほしいの三連コンボ。
あらすじの通り、ブルース坊っちゃんはゴッサム・シティという架空の街で、超お金持ちで超善良な両親の元すくすく育つんですけど、そこはアメコミの主人公なのでご両親は強盗にあって死んじゃうんですね。
超絶良いパパ(ライナス・ローチ)
ちょうかっこいい執事、アルフレッド(マイケル・ケイン)
この人がいなかったら多分バットマンはなかった。
色々あって両親の死は自分のせいだと思い込んで自暴自棄になった坊っちゃんは大学を中退し世界各地で暴れます。そりゃあもう暴れます。暴れて中国の監獄にぶち込まれます。
しょぼんとしてる坊っちゃんのところに唐突に現れた謎の中年、ヘンリー・デュカード(リーアム・ニーソン)
青い花つんでヒマラヤ登って来いとか無茶ぶりのあげく、日本を誤解してるとしか思えない忍者の組織「影の組織」に勧誘します。黒の組織みたい。
もしかしなくともこれは鎧ですね。他にも忍者とかまきびしとか。
どうでもいいですがこの人どっかで見たことあるなあって思ったけど、スターウォーズエピソード1に出てたクワイ=ガン・ジンだったんですね。師匠役似合うな。
やっぱりお髭
影の組織にはケン・ワタナベもいます。
この人シーンによって英語喋ったりよくわからない言語(wikiみたら渡辺謙の造語だったみたいなのでケン・ワタナベ語)喋ったりしますが、日本語は喋りません。忍者なのに…
ケン・ワタナベはラーズ・アル・グールという影の組織のリーダー。めっちゃ強いらしい。言ってる事いまいちわかんないけど。クワイ・ガンとケン・ワタナベに鍛えられて坊ちゃまは強くなるんですが、影の組織の考えがあまりにも過激派的すぎて、結局仲違いして坊ちゃま山をおります。てかむしろ影の組織ぶち壊します。坊っちゃん強い。
そして坊ちゃまの生まれ故郷、ゴッサム・シティに舞い戻ります。
両親が生きていた頃は平和を取り戻しつつあったゴッサム・シティも今やマフィアがはびこり、泥棒・麻薬なんでもありの腐敗しきった街になってしまいました。警察までも汚職にまみれています。
※これはバットマンが登場する前を描いたドラマの方の画像
そんな中、坊ちゃまの幼なじみであり、同じくゴッサム・シティに秩序を求めるべく法廷で戦う検事、レイチェル(ケイティ・ホームズ)
頑なに賄賂を断る善良な刑事、ゴードン(ゲイリー・オールドマン)
そしてなんかめちゃめちゃすごい科学パワーを持つ坊っちゃんの会社の応用化学部(閑職)のフォックス(モーガン・フリーマン)
あ、今更ですけど坊っちゃんの会社(ウェイン社)はめっちゃでかくてすごい金持ち。坊っちゃんはいわゆる億万長者です。
そして何より忘れてはいけないスーパー執事、アルフレッド
このメンバーで街にはびこるマフィア、ファルコーニを一掃しようとするのですが…
一番驚いたのはバットマンって勝手にスーパーマンとかと同じなんかよくわからない不思議パワーで空飛んだり敵をやっつけたりするものだと思っていたのですが、そうじゃなかった。割と肉体と科学の粋を集めた極めて現実的なヒーローだったこと。(いや、まああくまで他の作品に比べてですけど)
テスト中の二人。この後のシリーズでもこういう光景は度々見られる。
そしてバットマンはあくまで"恐怖の象徴"なので、表立って警察と手は組みません。スーパーヒーローにでは定番な"国"とか"特殊部隊"とかもなし。
ゴッサム・シティを亡き父が導こうとしていた希望あふれる正しい街に戻すことがバットマンの使命なのです。
ていうか見ているうちにアルフレッドに同調しすぎて「坊っちゃん幸せになって!」って普通にバットマン応援していました。わかるけど認められないヒーローって悲しすぎる…
とにかく面白かった。
スーパーマン(マン・オブ・スティール)がちょっと微妙だっただけに、今後DCシリーズも追っかけようと思った作品でした。